『メダリスト』1~5巻のあらすじ
『メダリスト』は、つるまいかだによるフィギュアスケートを題材にした漫画で、夢を諦めた大人と夢を追う少女が二人三脚で成長していく物語です。1~5巻では、主人公・結束(ゆいつか)いのりと元アイスダンサー・司(つかさ)が出会い、本格的にフィギュアスケートの道を歩み始めます。
1巻:夢を諦めない少女と挫折した男の出会い
小学5年生のいのりは、フィギュアスケートを始めるには遅すぎる年齢ながら、どうしてもスケートがしたいと願う少女。彼女は家庭の事情で満足に習い事もできず、「遅すぎる」という理由で夢を否定され続けてきた。そんな彼女の前に現れたのが、元アイスダンサーの司。彼は選手としては成功できず、コーチとしても不遇の日々を送っていたが、いのりの純粋な熱意に心を打たれ、彼女を全力でサポートすることを決意する。二人はフィギュアスケート界での挑戦を始める。
2巻:最初の壁と初めての大会
いのりは司の指導のもと、スケートの基本を学び、必死に努力を重ねる。しかし、同年代の選手たちと比べてスタートが遅いため、基礎技術の不足や表現力の差に苦しむ。そんな中、初めての大会「バッジテスト」に挑戦し、競技会の厳しさを痛感する。司は「自分が育てるのは世界一のスケーターだ」と決意を新たにし、いのりの潜在能力を信じ続ける。
3巻:新たなライバルとジャンプの壁
いのりはライバルとなるスケーター・明浦路(あけうらじ)まどかと出会う。まどかは天才的な才能を持つ選手で、幼少期から英才教育を受けていた。彼女のスケートを目の当たりにしたいのりは、強い劣等感を抱く。しかし、司の指導のもと、ジャンプ技術の習得に挑み、努力を重ねながら自身の強みを見つけていく。大会ではまどかに圧倒されるも、いのりは「もっと強くなりたい」と前向きに挑戦を続ける決意を固める。
4巻:全国大会への挑戦と新たな試練
いのりは「ノービスクラス」の全国大会出場を目指すが、技術的にも精神的にもまだまだ未熟だった。特に、メンタルの弱さが課題となり、ジャンプの失敗が続く。一方、司も指導者としての在り方に悩みながら、いのりのために全力を尽くす。全国大会の予選では、彼女なりの成長が見られるものの、トップ選手との実力差は明確だった。それでも、司とともに「未来のメダリストになる」という夢を追い続けることを誓う。
5巻:才能か努力か――フィギュアの厳しさを知る
いのりは試合の場で、自分より才能のある選手が数多く存在することを痛感する。特に、まどかとの再戦では実力の差を見せつけられ、圧倒的な才能の前で自分の努力が無力に感じる瞬間もあった。しかし、司や仲間の支えの中で「自分にしかできないスケート」を見つけ出す。ジャンプやスピンの精度を上げながら、少しずつ「トップ選手になるための土台」を築いていく。
見どころと魅力
✔ ① いのりと司の絆
― 夢を追いかける少女と、夢を諦めた大人の師弟関係が深く描かれています。二人が互いを支え合いながら成長する姿は感動的です。
✔ ② フィギュアスケートのリアルな描写
― 実際の競技シーンはもちろん、選手たちの努力、プレッシャー、技術習得の困難さがリアルに描かれています。特にジャンプやスピンの表現は圧巻です。
✔ ③ 圧倒的な作画の迫力
― スケートの流れるような動きや、選手たちの躍動感が細かく描かれ、試合シーンではまるで実際のフィギュアスケートを見ているような臨場感があります。
✔ ④ 才能と努力の狭間で悩むリアルなドラマ
― 天才的なライバルに打ちのめされながらも、努力で追いつこうとするいのりの姿が、多くの読者の共感を呼びます。スポーツの厳しさと努力の価値がリアルに伝わる作品です。
✔ ⑤ 先の展開が気になるストーリー
― いのりは果たしてトップ選手になれるのか?司は指導者としてどこまで成長できるのか?二人の挑戦が今後どう展開するのか、読む手が止まらなくなるストーリー構成です。
『メダリスト』1~5巻では、いのりが競技スケートの世界に飛び込み、挫折と成長を繰り返しながら前進していく姿が描かれます。フィギュアスケートの美しさと厳しさをリアルに感じられる、スポーツ漫画の傑作です。
※Amazonのアソシエイトとして、オッサンの趣味は適格販売により収入を得ています。
コメント